新規取引銀行の増やしたい場合の注意点(その2)ー新規取引で銀行はどこをみるか
前回の新規取引銀行の増やし方につづいて、新規取引で銀行はどこをみるのかを開設したいと思います。
新規取引を行う際に、銀行は決算書を3期分要求されます。
まずは、担当者レベルで稟議に上げるためのチェックを最初に行いますが、その際は胃肝要な点を見ます。
①債務超過ではないか
②直前期に利益はでているか
③預金と借入金残高は売上高の何ヶ月分あるか
財務状態が良好であることは、新規取引において重要なので、①②は当然クリアしておかなければなりません。また③での売上月商比で預金残高が何倍くらいあるかも、資金繰り状況を見る上で重要です。
ここで、③のうち借入金の売上倍率ついては、結構見落としがある気をつけるべきポイントです。
特に借入総額が売上高の年商の1/2以下という点で、ここがクリアできているかを見ておかなければなりません。
なぜなら、銀行では経験則的に年商の1/2あたりを借入金総額が超えてきたら、返済が滞ることが多いからです。
また、同じ理由で当期利益(経常利益で考える場合もおおい)の10~20倍の借入金があるところも、新規取引は難しくなります。
これまでの取引で、借入金総額が年商1/2を超えることは時々ありますが、初回からこの状態でおつきあいを始めるのは、難しいといえます。
この点を考慮し、新規取引を始める時には財政状態が良好なときに交渉しましょう。
状況が悪くなってから対応しても、新規に取引を開始してくれる銀行は、ほぼ無いと言っていいでしょう。
常日頃からの計画が大事と言うことです。
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