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【福岡ビジネス】博多のごりょんさん

先日、西日本新聞が地方紙4社合同で、国際男性デー特集記事を出していました。

その題名は「九州男児考」というもの。

私は大学が静岡だったので、入学当初に入った混声合唱団の新歓コンパなどで「九州男児」なのだから飲めるやろう、というのをしつこく言われた記憶があります(まぁ、実際は飲めたわけですが)。


そのくらい、九州男児というイメージは各地に浸透して強いのでしょう。


ただ、福岡において九州男児と言えば、一緒に忘れてはいけないものがあります。


それは博多の「ごりょんさん」です。


では「ごりょんさん」とはなにか?

知らない方のために、説明を福岡市博物館のHPから引用して見ましょう。

(以下、引用)

 

かつての博多といえば、那珂川(なかがわ)と石堂川(いしどうがわ)(三笠川(みかさがわ))に囲まれた10丁4方(約1・2km2)のことを指していました。そこでは商家を切り盛りする女性のことを「ごりょんさん」と呼び慣わしてきました。

 博多の男たちは「博多(はかた)な者(もの)」とか「博多の者」などと呼ばれ、口は悪いが義理堅く、開けっぴろげで情にもろい自由闊達(かったつ)な人々として知られています。


(中略)


 一年を通じて、博多の男たちは、町内のため、流(ながれ)のためと、家を留守にすることが多くなります。しかし、けっして出しゃばらず、気持ちよく男たちを寄り合いに出し、その間、家業や家庭をしっかりと守る、陰のマネージャー、それこそが「ごりょんさん」なのです。この伝統は21世紀を迎えた現代でも変わらず博多の街に息づいています。

 

そもそも福岡市博物館の説明にあるというのもすごいのですが笑


ごりょんさん無しでは、博多の商家は回りません。

むしろ博多を裏で支えているのは、ごりょんさん達とも言えました。


・・・ただ、この説明では、非常に健気な良妻賢母的奥さん像を想像してしまいますが、ホントはもう少し違うと思っています。


皆さんもご存じの通り、男は案外小心なものです。

内に入ると弱きになったりグズグズしたり、表であれだけ啖呵切っていたのに案外気が小さい、しょうもないところを持っていたりものです。

そんなときに、内側で強く支えていたといえば聞こえはいいですが、私から見ればケツを蹴っ飛ばしていたのが、ごりょんさんだったと思います。

ごりょんさんは表では男を立てているように振る舞いますが、うちに入ればしっかり意見をし、旦那が間違っていれば指導する、もし旦那に何かあれば自分が先頭にでて切り盛りもするし、喧嘩もするという強さを持っていたように思います。


例えが当てはまるかどうかは難しいですが、スタジオジブリがアニメで描く女性のような方が多いような気がします。


九州は男尊女卑で男性だけが強いように思いますが、女性もそれなりに強い方が多いです。

福岡だけでなく、熊本であれば肥後の猛婦という言葉もあるくらいです。


…思い出せば、私の母も強い人でした笑





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